アシナガバチの生態
おはようございます。
R4.4.28(木)担当の原口明男です。
また蜂の季節になってきましたね。
今回は、アシナガバチの生態について書きます。
アシナガバチは私たちが普段の生活をおくるなかで見かけることが多い身近なハチですが、
それだけ身近なところに存在していながらも、
その生態や危険性などについてはあまり知らないという人が多いです。
今回は、アシナガバチの生態や危険性、巣の特徴などをご説明したうえで、アシナガバチの巣の駆除方法や、
巣を見つけたときの注意点なども解説していきます。
アシナガバチはその名がしめすとおり足が長いという特徴をもっており、
世界中では1000種以上もの種があることが知られています。日本では11種の生息が確認されています。
まずはそんなアシナガバチの生態・危険性・巣の特徴についてご説明しましょう。
アシナガバチはスズメバチ科ということもあり、その生態はスズメバチに似た部分もあります。
アシナガバチは花の蜜を食することもありますが、
主食は芋虫などの昆虫類です。基本的には肉食であるという点が、スズメバチの生態と似ています。
アシナガバチの生態のもうひとつの大きな特徴として挙げられるのが、
市街地や公園など、人にとって身近な場所に生息するケースが多いということです。
アシナガバチが人にとって身近な場所に生息するからこそ、
人がアシナガバチを見かける機会も多くなっているということです。
アシナガバチはスズメバチと比べると性質はおとなしく、
こちらから何か刺激するようなことや巣への攻撃などをしないかぎりは、刺してくることはめったにありません。
しかし「刺激や攻撃をしなければまず刺してこないのなら危険性はない」と考えるのは禁物です。
アシナガバチの毒針の毒性自体はスズメバチよりも弱いですが、
毒の成分はハチ毒キニン・マストパラン・ヒスタミン・セロトニン・ポリアミン・
ヒアルウロニダーゼ・アンチゲン5などスズメバチの毒針に含まれている成分と共通する成分がかなり多いです。
しかもアシナガバチに刺されたときの痛みは強烈で、
スズメバチに刺されたのと同じくらいかそれ以上に痛いと感じる人もいます。
また、ハチに刺されてアナフィラキシーショックを起こす、
と聞くとスズメバチばかりが連想されますが、
アシナガバチに刺されてもアナフィラキシーショックが起こることはあります。
こうした点を考えていくと、アシナガバチ自体の攻撃性は高くないものの、
いざ刺された場合のリスクを考えると、アシナガバチの危険度はかなり高いということが見えてきます。