別府市 キクイムシ
おはようございます。
令和3年11月4日木曜日担当の原口明男です。
今回キクイムシについてです。
これでキクイムシのことが分かります。
家にある木材の周辺に大量の木粉がこぼれていた。
こういった出来事に思わず衝撃を受けた人は、
とても多いのではないでしょうか。
木粉の散乱は、一見木材の老廃が原因なのではないかと
思う人もいるかも知れませんが、
実はある虫が大きく関係しています。
そう、そのある虫とは「キクイムシ」を指します。
とはいえ、名前が分かったところで、
発生の原因や対処法が分からない事には問題も解決しません。
そういうわけで今回は、キクイムシの説明を始め、
発生する原因、駆除・対処法をまとめました
そもそもキクイムシが、どういう虫なのか
知らない人も多いことでしょう。
キクイムシは、甲虫目キクイムシ科に属する昆虫の総称です。
木を食べる虫ということで、そのように呼ばれ、
幼虫から成虫まで樹木をエサとしています。
国産の種類だけでも約300種類が確認されており、
世界を含めれば7000種類にも及びます。
森林に多くの種類が生息し、材の中や樹皮の下に
細かい巣穴を掘って生活しています。
また、衰弱した樹木に穿孔(穴をあけること)することが
多いのですが、大量発生してしまうと、
健康な樹木にも食害することが知られており、
森林害虫とされています。
キクイムシの特徴
キクイムシの体長は、成虫で3~7mm、
幼虫は1~5mmほどです。
体の色は赤褐色または黒褐色。
成虫の寿命は、オスが約1週間、メスが約10日ほどです。
発生時期は主に4~8月とされていますが、
特に発生するのは5~6月です。
家庭内でキクイムシが発生するのはなぜ?
森林での活動がメインとされているキクイムシが
家庭内に現れるのはなぜなのか?
まず、キクイムシは以下の木材を好みとしています。
・ケヤキ、ラワン、ナラ、タモ、シオジ、キリなどの木材
・塗料などが塗られていない・薬物処理が
されていない木材(無垢材など)
記載した材料に加えて、無垢材や天然素材だと
キクイムシが近付きやすいということですね。
ただ、キクイムシは屋外から屋内に侵入するケースは
基本的に少ないとされています。
つまり、家庭内で発生する原因というのは、
キクイムシが元から潜んでいた木材を
そのまま使ったり購入したりしているからなのです。
卵や幼虫は木材の奥に入っているというのもあり、
中々気付くことができません。
そのため、該当する木材の無垢材や天然素材を選ぶ場合、
ある意味宿命と言えるのかも知れません。
もちろん、全てに該当する訳ではありませんが、
ある程度のリスクは避けられません。
キクイムシによる被害の特徴
被害に遭われた経験がある人ならご存知かも知れませんが、
キクイムシによる被害の特徴は主に2つのパターンがあります。
1つは、木粉ですね。
これは木を食べたことによって、こぼれたものです。
もう1つは、直径1~2mmの穴です。
1~2mmサイズの小さな穴が複数あるようでしたら、
キクイムシの仕業と言っても過言ではありません。
木をかじるといったら、シロアリを思い浮かべる人もいるでしょう。
しかし、キクイムシの被害とシロアリの被害は大きく違う点があります。
それは穴の大きさです。
先ほども話した通り、キクイムシは直径1~2mmと、
非常に小さな穴を空けることが特徴です。
一方シロアリは、細長い穴を空けるのが特徴です。
その他、細かな相違点はありますが、
穴の大きさや形状で異なるということを覚えておきましょう。
キクイムシは一度木材に入ると、
卵を産卵して成長するまでのサイクルを繰り返し、
どんどん個体が増えていきます。
これを放置すると被害は拡大化し、
最終的には木がボロボロになって
大きな欠陥となってしまいます。
これを防ぐためにも、少しでも被害が出た場合は
早急に駆除を行っていかなければなりません。