食品工場で増えるカビ由来の虫とは?現場で起きている衛生トラブルと正しい対策
おはようございます!令和8年7月13日月曜日日東防疫株式会社 代表舩津よしおです。
今日も、現場でよく相談を受ける「カビが原因で発生する虫」について、少し深掘りしてお話しします。
「カビ」と聞くと、食品が傷む、壁が黒くなる、湿気が多い…そんなイメージが強いと思います。
しかし実は、カビは 虫を呼ぶという、もう一段厄介な問題を引き起こします。
この二次災害こそ、食品工場・倉庫・飲食店の現場で大きなリスクになっているのです。
◆ カビが原因で発生する虫たち
カビを餌にする虫は意外と多い。
代表的なのが チャタテムシ。食品工場では必ずと言っていいほど相談が来ます。
湿気が多い
温度が高い
風が通らない
微細なカビが発生している

この条件が揃うと、チャタテムシは一気に増えます。
しかもサイズが小さいため、発見が遅れがち。
「気づいたら大量発生していた」というケースが本当に多い。

さらに、コクヌストモドキ や ノコギリヒラタムシなど、食品に混入するリスクがある虫もカビ環境で増えやすい。
つまり、カビは単なる衛生問題ではなく、 異物混入事故の引き金” にもなり得るわけです。
私がこれまで見てきた現場の中で、印象的なケースがあります。
◆ 現場で見てきた「カビ × 虫」のリアル
ある食品倉庫で、湿度が高い時期に段ボールの底が少し黒ずんでいるのを発見。
「カビかな?」と調査を進めると、段ボールの隙間にチャタテムシがびっしり。
原因は、倉庫の一角だけ空調の風が届かず、湿度が常に高い状態だったこと。
このように、虫の発生源は「食品そのもの」ではなく、
“環境のわずかな乱れ” が引き金になることが多いのです。
◆ 対策の基本は「湿度」「発生源」「管理」
資料にもあるように、カビ由来の虫対策は以下の流れが鉄板です。
① 食品類の管理
賞味期限・ロット・保管温度・棚の配置。
これらが乱れると、カビの発生リスクが一気に上がります。
② 発生源調査
カビは目に見えるものだけではありません。
微細なカビが段ボールや木材に付着しているケースも多い。
ここを丁寧に調査することが、虫対策の第一歩です。
③ 湿度管理
湿度60%を超えると一気にカビが増えます。
除湿機・空調・風の流れの調整は必須。
④ カビ除去
カビを落とすだけでは不十分。
再発しないように環境を整えることが重要です。
⑤ 殺虫剤施工
IGR剤(成長阻害剤)やピレスロイド系の施工で、
虫の増殖を抑えつつ、食品に影響が出ないように安全に処理します。
◆ 日東防疫が現場で大切にしていること
私たちが施工で一番重視しているのは、
「虫を殺すこと」ではなく「発生しない環境を作ること」 です。
虫は結果であり、原因は環境。
だからこそ、調査・管理・改善の3つをセットで行う必要があります。
そして、現場のスタッフさんが無理なく続けられる管理方法を提案すること。
これが、日東防疫の強みであり、私がずっと大切にしてきたスタイルです。
◆ カビと虫はセットで考える時代
食品工場や倉庫の衛生管理は年々レベルが上がっています。
異物混入の基準も厳しくなり、
「虫が1匹入っただけで出荷停止」というケースも珍しくありません。
だからこそ、
カビ対策=虫対策
という視点が必要です。
湿度、温度、風、保管方法、清掃、殺虫剤、カビ除去。
これらを総合的に組み合わせることで、
初めて「安全な食品環境」が成立します。
◆ 現場は常に変化する
私は毎日、現場に足を運びながら思うことがあります。
それは、
「環境は生き物のように変化する」 ということ。
昨日まで問題がなかった場所が、
今日湿度が上がってカビが発生することもある。
逆に、ちょっとした改善で虫がピタッと止まることもある。
だからこそ、現場を見る目と、
小さな変化を見逃さない感覚が大切なんです。
我々、日東防疫ではこれからも現場主義で、現場改善を中心の施工を軸として、皆さんの食品環境を守るために全力で取り組んでいきます。
まとめ
カビは虫を呼ぶ二次災害の原因
チャタテムシなど微小昆虫は発見が遅れやすい
湿度・発生源・管理が対策の要
現場は常に変化するため、継続的なチェックが重要
◎勘違いされやすいこと!
食品衛生=清掃
と思っている人が多いですが、実際は違います。
害虫は「結果」であり、
その原因は 環境の乱れ にあります。だからこそ、環境管理こそが最も重要で、最も難しいテーマだと思います。










































