キクイムシ駆除

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目次

キクイムシとは

キクイムシ発生原因

キクイムシ幼虫

木製建材(材木)を加害する甲虫類で特に合板や古い木造家屋の材木から発生します。
ワラン材や合板などを使った家具とりわけ輸入木材に潜んだまま屋内に持ち込まれてしますのが原因とされています。

キクイムシの兆候

フローリングや天井、階段、窓枠などから木粉の堆積や落下が見られ、この時に発見することが多くあります。
キクイムシが羽化して成虫となって木材から飛び出す際に穴をあけて出てくるためです。

キクイムシの穴

ヒラタキクイムシ科の一覧

種名 ヒラタキクイムシ
加害樹種 ラワン、ナラ、カシ類、ケヤキ、シオジ、タブ、キリ、タケ等
分布域 日本全国、温帯、亜熱帯、熱帯各地
種名 ナラヒラタキクイムシ
加害樹種 ラワン、ナラ、カシ類、ヤチダモ、ヤナギ、シオジ、ポプラ
分布域 北海道、本州、欧州、北米、北アフリカ、チリ
種名 ケヤキヒラタキクイムシ
加害樹種 ケヤキ、ラワン
分布域 本州、四国、朝鮮半島、中国、イギリス
種名 アゲヒラタキクイムシ
加害樹種 タケ
分布域 本州、四国、九州、アジア、西インド諸島、米国

キクイムシの生態

ヒラタキクイムシが代表種で、ラワン材の虫害のほとんどがこれになります。
5~6月頃成虫が材から飛び出し、1~2mmの丸い孔をあけ木粉を排出します。
飛び出した雄成虫は交尾をし、一週間ほどで死亡します。雌成虫は通常10日前後で産卵・死亡します。

日中は脱出孔内や木の隙間に潜伏し、夜になると飛んだり這い回ってデンプン質の多いラワン材などの辺材部を探し、長い産卵管を導管中にさし込んで1~数個の卵を生み付けます。
雌成虫は生涯に50個くらい産卵し、卵は10~20日でふ化し幼虫になります。

幼虫はラワン材中のデンプンや糖質を食物とします。
幼虫が好むのは辺材部でデンプン3%以上。含水率12~15%がよいとされています。
幼虫はそのまま材中で食害しながら成育し、翌年2~4月頃材表面付近にきて蛹になります。
8~20日で成虫になり穿孔脱出します。暖房のきいた部屋では冬でも幼虫の加害が続きます。

キクイムシの予防・駆除方法

防虫加工されたラワン材を使用することが望ましいとされています。
あるいは使用前に浸漬等により防虫処理をすることが一番確実です。

ラワン材の表面にニスや塗料を塗布することで材表面の導管がつぶれ、産卵は防止できます。
しかし、材中に幼虫が潜伏している場合は穿孔脱出します。

すでに発生している場合の駆除は使用されているラワン材に薬剤を塗布することですが、材の裏側まで処理できないため完全駆除は難しいとされています。
穿孔脱出した穴へノズルを使って薬剤を注入することがあります。
この穿孔穴はすでに脱出したあとです。しかし、この付近にいる幼虫や、この穴に潜伏する幼虫には効果があります。
ヒラタキクイムシが発生し、そのままにしておくと早くて2~3年、大きい建物なら5~6年で広く蔓延してしまいます。

※PCOのための害虫相談ハンドブック 公益社団法人日本ペストコントロール協会より抜粋

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