大分ブログ

スズメバチの生態

おはようございます。
木曜日担当の原口明男です。

 

今年も桜が満開で奇麗ですね。

花見は、できないけどただ眺めているだけでも

気持ちが落ち着きます。

仕事前と終わりに眺めて気持ちを落ち着かせましょう。

 

今回スズメバについて振り返りをしていきます。

今月の月末に蜂が2件依頼が入りました。

どちらもスズメバチでは、ありませんでしたが

蜂は、個体数が多く駆除するのに苦労します。

そのため1から勉強しなおしです。

スズメバチの巣造りの当初は女王バチしかしないので、

最初の小さな働きバチが羽化するまで1カ月から1カ月半の間は、

巣造り、産卵、育児、外敵防御を1匹で行わなければなりません。

この時期、梅雨が訪れます。雨が多く、気温も上がらないと営巣活動、

つまり巣造りや子育てが滞り、女王バチによる育児が失敗し、

多くの巣が人知れず廃絶します。

しかし、今年のように雨が少なく気温も高めの梅雨ですと、

多くの巣で、働きバチの成育に成功します。

その段階になると、女王バチは巣にとどまって産卵に専念できるので、

夏、秋まで生き残る巣の生存率が飛躍的に上がります。

7、8月にかけて巣は急成長し、働きバチの数は、数十から数百匹へと跳ね上がります。

その頃には、幼虫の育てられる巣盤の数も増加し、マンションのような階層構造になります。

9月にはいると、いよいよ来年女王バチになる新女王と配偶者のオスといった生殖虫の生産が開始されます。

その頃にはちょうど、働きバチの数も最大となり、餌集めも巣の防御も万全の状態に整っているのです。

巣に刺激を与えるものには容赦なく、多数の働きバチが毒針を使った激しい防衛行動を示します。

このように、同じ場所につくられた巣でも、巣の発達段階によって、危険性が大きく異なります。

大型連休の頃は何も起きなかった所を、秋の行楽の季節に通ったらスズメバチに襲われてしまうという事故は、

このような背景から発生するのです。

10~11月下旬にかけて新女王バチとオスは次々に巣を離れ、

それぞれ異なる巣で育った配偶者と結ばれます。

新女王バチはオスから受け取った精子を腹部の中にある受精のうという袋にため込んで、

朽木や土の中に入り込んで越冬し、来年の春の到来を待つのです。

投稿:haraguchi
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